「アウトメディア」。
インターネット機器などをはじめとしたデジタルメディアに接する時間を減らすことを指す言葉になります。これだけデジタル機器があふれている現代社会で時代に逆行した言葉と感じるかもしれませんが、デジタル機器を排除しようという意味ではありません。デジタル機器に依存して人とのかかわりが極端に少なくなることのないようにしていこうというねらいがこの言葉にはあります。 子どもは生まれてから4年生位までの間で、親に愛され、褒められ、大切にされる経験を通して、自尊感情を高め、それにともない自分の生活に対して意欲や自発性が向上するといわれます。高学年になると学校や学級で、他者との関りの中から「相手を尊重する態度」や集団での自己の在り様を認知することで自己有用感を高めていきます。そして中学・高校では社会の仕組みを学び、人の営みを持続するために自分がどうあるべきかを考え、自己実現に向けて努力していきます。(高校・大学などの入試があるので、仕組み的に努力せざる得ない状況に追い込まれると考えることもできます)。生まれてから幼年期までの間の家庭でのふれあいの中で、その後の自発性や意欲などがある程度決まってくるというのがポイントです。親としてはこの時期に無秩序に子どもにデジタルメディアを預けっぱなしにすることは避けたいですね。最近は子どものデジタルメディアを親がコントロールするアプリもたくさん出ています。例えば「モバイルフェンス」などは秀逸で、機器の使用時間の設定ばかりでなく、例えばユーチューブは20時30分から21時までの30分しか見れなくするとか、子どものデジタル機器のアプリ一つ一つをすべて親が管理することができます。「子どもにだってプライバシーが、、、」という声が聞こえてきそうですが子どもの1分、1時間は大変短く、貴重です。その貴重な時間での成長を確かなものにするためにも親のコントロールが必要になります。 例えば次のような子どもがいたとします。帰宅後、スマホで1時間ユーチューブを楽しみ、その後、1時間テレビを見て、寝る前に部屋で漫画を1時間読んだとします。1年間そのような生活をした場合、1095時間を人と接触せずに家庭内で過ごしていることになります。1095時間は小学校高学年の1年間授業時間を大きく越えています。(6年生授業時数 1015時間) 今週末の土曜日に、安平町で「第2回 胆振管内アウトメディアフォーラム」が開催されます。事前申し込みはすでに終わっていますが、当日の参加も受け付けています。興味のある方はこちらまで。 コメントの受け付けは終了しました。
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